花桃

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 古河総合公園に桃の花を見に行った。花桃の数は約2000本、まだ2分咲きだった。それでも、先週の日曜日には駐車場が満車になるほどの人出だったそうだから、今週末は大にぎわいになりそうだ。

 桃の品種は、桃色の花の矢口桃が約8割、そのほか咲き分けの立源平桃、枝が枝垂れる枝垂れ源平桃、濃い紅色の菊桃、絞りの寿星桃などが植えられている。

 園内には、昔の農家を移築した民家園や茶畑もあり一周すると4000歩以上。丘あり、池ありの起伏に富んだ公園だ。

 桃は中国原産と考えられる、バラ科の落葉樹。弥生時代の遺跡から桃の種が出土することから、日本に渡来したのはこのころと考えられている。桃の仁(じん:核を割ると中にある)は、漢方では薬用として用いる。桃の葉も浴湯剤として汗疹や湿疹の薬とする。中国古来、桃の実には邪気や悪鬼を払う霊力があると思想があったのも、こうした薬効があったからかもしれない。

 花桃の木の下には桃の種がたくさん落ちていた。寒さと乾燥に冬中さらされていたので発芽能力はないかも知れないが、片手で持ちきれないほどの種を拾ってきた。

 うまく芽が出たら、「桃栗3年、柿八年」、3年後には我が家にも桃の花が咲くことになる。