ヒトリシズカ 1両から千両まである植物名

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 庭のヒトリシズカが咲き出した。

 ヒトリシズカはセンリョウ科の多年草。別名をヨシノシズカという。

 センリョウ(千両:センリョウ科)といえば正月に生け花に使う低木で葉の上に実が着く。それに対して、葉の下に実が着くのはマンリョウ(万両:ヤブコウジ科)。万と千があれば、百はどうかといえば、カラタチバナ(唐橘:ヤブコウジ科)の別名がヒャクリョウ。江戸時代には高価で、百両以下では買えなかったからとか。
十両はヤブコウジ(藪柑子:ヤブコウジ科)の別名、一両はアリドオシ(蟻通:アカネ科)の別名だ。これで、万、千、百、十、一と全部そろった。

 話をヒトリシズカに戻そう。ヒトリシズカの白く花びらのように見えるのは雄しべで花弁はない。ルーペで見るとそれがよく分かる。白い花弁が糸状なり、それが花穂になっている。フタリシズカも庭に植えてあるが、こちらの花はヒトリシズカより少し遅れて咲く。花はヒトリシズカと同じく白だが、やはり花びらがなく白い花びらのように見えるのは雄しべだ。フタリシズカだから花穂は2本だと思うかも知れないが、2本から数本出るものもある。フタリシズカもセンリョウ科の植物。

 ヒトリシズカは日陰が好きな植物だから、日当たりの悪い庭でもよく育つ。石を配した坪庭などに植えてみてはどうだろう。

コメント

  1. 吉ちゃん より:

    ヒトリシズカの花
    私の小さな庭にもヒトリシズカがありますが今年はまだ咲いていませんがとても可憐なはなですね。センリョウ科の多年草とは知りませんでした。千両今だったらいくらぐらいでしょうか? また色々教えてください!

  2. 菜園ブログ より:

    ヒトリシズカの花
    うちの庭でも咲き出したと 家内が喜んでいました。 しかし 花の構造は始めて拝見し 勉強になりました。