田舎からハバが届いた。
ハバの標準和名はハバノリ(幅海苔)だが、私の田舎(千葉県山武市:ちばけんさんむし)ではハバとよんでいる。ハバノリはコンブやワカメ、ヒジキ、モズクなどと同じ褐藻綱(生のものは褐色をしている)の海草だ。
私の田舎の雑煮は、コマツナの具が入った醤油仕立ての汁に、茹でて軟らかくなった角餅を入れる。そこに、サッと炙ったハバを揉んで細かしたものを乗せて食べる。我が家では、ハバだけでなく削り節を混ぜていた。
ハバは、海苔とは違い磯の香りが強く、やや塩気がつよい。地元で消費される海草なので、あまり市場には出まわらない。しかし、最近では隠れた愛好家がいるらしく、ネットでも売られている。A4位の大きさのものが1枚1000円近くしているようだ。
ハバノリの生育期は秋から春まで。1月頃からが本格的な収穫期になる。地元ではスーパーなどでも売られることもあるが販売は厳寒期だけだ。