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新小岩の小松菜産土神を詣でたあと、亀戸天神に行ってみた。
梅の開花にはまだ早く、神楽殿の脇に白梅が咲いているだけだったが、里神楽も行われていたのと、「うそかえ(鷽替え)」(1月24・25日)の日だったので、境内はお神楽を楽しむ人とうそ(鷽)を求める人、返納する人たちでにぎわっていた。
うそ(鷽)は鳥の名前だが、ここでは木彫りのうそ(鷽)が売られている。なんでも、日ごろ何気なくついている嘘が、うそ(鷽)を祀ることによって天神様がまことに替えてくれる、幸運をもたらすお守りだという。また、うそ(鷽)の字が旧字の学に似ているので、試験のお守りにもいいとか。
木彫りの鷽は、携帯できる小さなものから家に置く大きなものまでいろいろあった。大きさによって御利益は変わらないと思うのだが、日ごろ余り嘘をつかない私(これが、そもそも嘘だが)は、いちばん小さな携帯できるうそ(鷽)を1体いただいた(500円也)。神前のうそ(鷽)は巨大だから、よほど御利益もあるのだろうと思い、参拝。都合のいいときだけの神頼みだ。
※画像は、携帯できる小うそと神殿前の大うそ
ところで、亀戸といえば亀戸大根の発祥の地。根が30㎝程度のニンジンのように短い大根で、先がクサビ状にとがっているのが特長。漬物などにして、葉も一緒に漬物にして食べられる大根だ。かつては、「おかめ大根」とか「お多福大根」、「福分け大根」などと呼ばれていたが、大正時代から、生産地の名前をつけて「亀戸大根」と呼ばれるようになったそうだ。今は栽培地の都市化と需要の減少で、生産地も他の土地に移ってしまい、3軒だけの農家で細々と作られているという。亀戸天神の近くにある亀戸香取神社には発祥の碑があり、毎年、亀戸大根福分け祭りが行われているという。
ことしは祭りに行って、無料で振舞われるという「亀戸大根のとあさりの入った味噌汁」を賞味したいものだ。
コメント
ウソの木彫品
山形の米沢に伝わる、一位の一刀彫のお鷹ぽっぽに似ていますね。工芸的にはこちらの方が簡素みたいですが、どちらが源流なんでしょう?
雪が少なければ桜の芽がウソに食べられることはないので今年の桜はきれいに咲くかもしれません(当分先の話ですが…)。
伝統野菜が残っているのはいいですね。今年は自家採種できる品種にこだわりたいと思っています。
もいもい さま
こちらも古いことは古いのですが、どちらが古いかはわかりません。うそは桜が咲かないほど芽を食べてしまうんですか。うそみたいな話ですね。
伝統野菜残したいですね。昔みたいに自家採種が盛んになればいいんですけど。せめて家庭菜園では自家採種でいきたいものです。
白梅
検索して見ましたが新小岩は葛飾区でしょうか。知識不足ですみません。
図鑑で見ましたが嘯(口笛の意味)とはまた違う鳥でしょうか。これはアトリ科だそうです。
青空に白梅が映えていいですね。暖かさが違います。
昨日の小松菜のお料理今晩の食卓飾りました。
ホタテは冷凍ものがありましたので作ってみました。
美味しくいただきました。
notti さま
私も図鑑を見たのですが、首のところが赤いところなど、うその雄に似ていますね。
小岩は葛飾区ですね。市川まで行くと千葉県ですから都の境になります。亀戸天神は2月3日から梅祭りだそうです。今日は14℃以上もありました。この分だと、もっと早く咲きそうです。
小松菜料理、大丈夫でしたか?ブログに載せてしまったので責任を感じます。
鷽
「鷽」の字は、ワードの漢字変換で出るんですね、こんな難しい字は見た事も無かったし、試験のお守りとしてのいわれも存じませんでした。(これはホントです)
「亀戸大根」は保護すべきですね、わけあって出来たDNAは貴重でしょう。 最近の「納豆騒動」のように流行だけで動く世の中、青首だけが大根じゃありませんから。
sasagawa さま
鷽があるのに、学の旧字がないなんておかしいような気がします。
固定種は残すべきですね。民間だけじゃなくて国がもっと積極的に動くべきです。食べ物は、甘くて、軟らかければ美味しいという観念がありますね。青首もそのひとつです。夏のダイコンなんて、水っぽいだけで食べられたものではありません。
Unknown
昔は亀戸天神には藤の花の咲く頃に行ってましたが最近は行く機会がありません。まだ若かったあの頃はまだうそを祀る天神様があるなんて気がつきませんでした。その頃わかっていたらもっと天神様を拝んでいたかもしれませんよ。でも今でも都合が良い時の神頼みですから効果はなかったでしょうね。
亀戸大根の発祥地とのことですがあまり亀戸大根の事は話題にのぼりません。どっちかと言えば練馬大根の方が有名になってい増すが是非伝統の大根は続けて栽培してもらいたいものですね。
吉ちゃん さま
亀戸ダイコンは漬物用ですから時代に合わないんでしょうね。
練馬ダイコンは、ダイコン足で有名になりましたね。でも、ダイコンはもともと細かったそうで、改良に改良を重ねて、いまのようなダイコンになったらしいです。昔のダイコンだったら、ダイコン足といわれた人は、喜んだことでしょう。