モモイロヒルザキツキミソウ

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 画像はモモイロヒルザキツキミソウ(桃色昼咲き月見草)。北米原産の帰化植物だ。

 この草花、30年?以上も前から近くのガソリンスタンドの片隅に植えられていた。そのガソリンスタンドも数年前に廃業。いまは駐車場になっているが、この花もガソリンスタンドと共に消えてしまった。

 数年前からは、近所の道路沿いの花壇に植えられ毎年5月頃から花を咲かせていた。

 ところが、今年は近くの道路の中央分離帯にも大繁殖。近所のその花壇から逃げ出したのかと思っていたら、隣町の道路沿いにも咲いているのに気がついた。どうも、繁殖のルーツが違うようだ。

 調べてみると、この草花は観賞用にもたらされたものが、野原に逃げ出した「逸出帰化植物」のようだ。

 逸出帰化植物といえば、道端雑草のワルナスビは、もともとトマトの台木にするために導入されたものだとか(それだけではなく穀物などに種子が紛れて渡来したものもあるらしいが)。帰化雑草の中には、セイタカアワダチソウ、ハルジオン、ヒメジョオンのように観賞用として導入されたものが逸出し雑草化したものも多い。

 そういえば、10年ほど前にたくさん見られたナガミノヒナゲシが、私の近辺からほとんど姿を消してしまった。アレロパシーの影響だろうか。

※アレロパシー(他感作用):ある植物からでる化学物質が、他の植物に影響を与えること。昆虫など動物に影響することもある。
 セイタカアワダチソウは、根から害のある物質を発散し他の植物を駆逐する。そして、自らも途中に溜まったその毒素のために滅びてしまうという。