オオムギで野菜のアブラムシ退治

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 画像は4月にまいたオオムギだ。草丈40~50㎝で穂がでている。

 このオオムギの栽培目的はバンカープランツ。だから、収穫する必要はない。そこで、春になってから種をまいた。

 オオムギには、ムギヒゲナガアブラムシやムギクビレアブラムシが多く発生する。とくに、4~5月が晴天寡雨だと発生が多くなるそうだ。

 このアブラムシはオオムギにとっては防除の対象だ。ウィルスを伝播したり、実の汁液を吸汁するからだ。防除するには、適期の播種と窒素肥料の多用を避けることだが、このオオムギの目的はバンカープランツ。だから、逆に窒素肥料を多用し、播種適期をはずして遅まきするとアブラムシが多発することになる。その結果、バンカープランツとしての効用が高まるわけだ。

 今回はコムギの種子が手に入らなかったのでオオムギをまいた。しかし、コムギの方がアブラムシの発生は多いそうだから、バンカープランツとしての効用が高いことになる。

※バンカープランツ:天敵温存植物またはおとり植物という意味。麦類に集まったアブラムシなどの害虫を求めて、テントウムシ類やクサカゲロウ、狩り蜂類、カマキリなどの益虫が集まる。その益虫が畑の野菜についた害虫も補食してくれる。
 ポタケは、バンカープランツの効用で殺虫剤は使用していない。ちなみに、混植、コンパニオンプランツなども併用していることから殺菌剤も使用していない。つまり、無農薬栽培を貫いている。