アゲハチョウ

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 畑のサンショウにアゲハチョウの幼虫がいる。小さい黒い幼虫から何度か脱皮してやっとこの大きさになった。ちょっと指でつついたら、オレンジ色の角を出して、甘ったるい香りを振りまいた。頭をもたげて威嚇しているのだろう。

 よく見ると、目のように見えるのは実は模様だ。これも外的から身を守るための作戦だ。こんな大きな目でにらまれたら、人間だって一瞬ギョッとする。まして、小鳥などだったら、自分より大きな目に尻込みするに違いない。蝶の羽根にも丸い模様がついている種類があるが、あれも同じ効果を狙ったものらしい。

 青虫はいるとすぐに捕まえて退治してしまうのだが、アゲハはどうしてもかわいそうでそのままにしてしまう。そんなわけで、庭の山椒もいつも丸坊主だ。この幼虫もそのままそっとしておこうと思ったが、昨日の夕方畑にいって見ると姿が消えていた。そして、根元には糞だけが……。

 昨年、庭の山椒にいたアゲハの幼虫数匹も、突然姿を消してしまったので気になっていたところ、2,30m離れたところでサナギになっているのを1匹見つけた。今回の幼虫もどこかでサナギになっていればいいが、ことによると鳥の餌食になってしまったのかも知れない。とすると、この写真の姿が遺影ということになるのか。

 今日の午前中は所用で都内に。そして、午後は畑に行く予定だ。そうしたら、またその辺を捜索してみよう。ことによるとサナギが見つかるかも知れない。

コメント

  1. 吉ちゃん より:

    Unknown
    私の庭のゆづ(まだ生った事がない)の木にこれと同じような幼虫が止まっていて捕ろうとすると頭を持ち上げて威嚇していました。先日このゆづの木は棘が大きくなって危ないのでほとんど切り落としてしまいましたので、このアゲハチョウは出なくなります。
    山椒の木はあまり気にしていないのでそこにアゲハチョウの幼虫がいるだろうか後で見てこよう。

  2. もいもい より:

    山椒に!
    アゲハの幼虫はセリ科にばかり付くと思っていましたが、山椒も食害するんですね。
    確かに成虫を知っていると退治し難いですね。私の場合は、もう少しヒヨコが大きくなったらヒヨコに運命をゆだねようと思っています。

  3. ゆり より:

    Unknown
    アゲハチョウの幼虫も大きいですよね。
    虫類が苦手で、ビクビクしながら栽培しています。

  4. かりん より:

    Unknown
    ぎゃぁぁぁぁ~っっ!!! 工工エエェェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェエエエ工工(笑)
    お邪魔して・・・ 驚いちゃいました・・・ (激汗)
    そうなの…目の様に見える模様…これが怖いの。(p_;)
    でも、ポタさん…この写真の姿が遺影だなんて…。( ̄m ̄*)(笑)
    『虫大嫌いっ!!』な私には、葬儀をしてあげる心の余裕もありません。(笑)
    山椒にも虫が付くんですね…。ウチのシークワァーサーの木にも、毛虫が付いて困っています。(>_< )

  5. ポタ より:

    吉ちゃん
    アゲハは柚や山椒など、ミカン科の植物につきます。ニンジンなどセリ科の植物にはキアゲハがつきます。
    今日の午後、捜索しましたが行方がまだ分かりません。

  6. ポタ より:

    もいもい さま
    セリ科ににつくのは、縞のセーターをまとったキアゲハの幼虫です。
    ヒヨコの餌ですか。私の畑の幼虫は、もしかしたらもいもいさんのヒヨコに……。

  7. ポタ より:

    ゆり さま
    べつに噛みつくわけでもないので大丈夫ですよ。よく見ると可愛いものです。こんなのが突然飛びついてきたら、私もびっくりしますけどね。

  8. ポタ より:

    かりん さま
    「ぎゃぁぁぁぁ~っっ!!! 工工エエェェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェエエエ工工」なんて、かりんさんが驚くんじゃないかと想像していました(笑)
    午後捜索したんですが、やはり姿が見えません《(;>_
    物取りの仕業か、怨恨か、ことによると通り魔てきな犯罪にでも巻きこまれたのか(:>_
    明日にでも捜索願い出さないと……( ̄へ ̄)ゝ

  9. hana より:

    アゲハの幼虫
    ポタさま
    以前はこの種は嫌いでしたが
    ブログをするようになってから
    何でも観察してみようと言う気がしています
    最近は気にならなくなりました・立派なお姿?
    ですね
    自分も育てて見たい気がしますが無理?かな
    山椒は香りがするのでつかないかな?と思いましたが
    食べるのですね・不思議大発見・・・です

  10. ポタ より:

    hana さま
    私も以前はあまり得意ではなかったのですが、実験で蚕を飼って観察しているうちにさわっても平気になりました。よく見ると面白い構造をしています。一番前に6本の尖った足が、木を掴まえているのは腹脚で、成虫にはありませんね。