シロヤマギクの花に何種類かの昆虫がやってきていた。中でも目立ったのがこの昆虫。体長2,3㎝の小さな昆虫だが、やけに目立っている。それもそのはず、体には虎のような模様がついている。
大きな種類にトラカミキリというのがいるのではじめはそれかと思ったが、模様の形がちょっと違っている。トラカミキリは背中の中心で模様が尻の方にとがっているが、この虫の模様は平行に近い。そこで、調べてみるとハナカミキリの種類だということが分かった。
名前は、ヨツスジハナカミキリ。数えてみると、なるほど筋が4本ある。トラカミキリもそうだが、この昆虫の姿は擬態(カモフラージュ)だ。つまり、アシナガバチの模様や色によく似せて敵から身を守っているのだ。こんな形の擬態を、ベイツ型擬態というらしい。
擬態には、そのほかにもいろいろな型がある。敵から逃れるため、自然の中にとけ込むような色や形に似せて、相手からの攻撃をのがれる隠蔽擬態、捕食のため、周りの植物などに似せる攻撃擬態などだ。以前ブログに載せたワカバグモやカマキリなどは、攻撃擬態に分類される。
さて、擬態が可能だとすれば、私はどんな擬態を選ぶだろうか。
コメント
Unknown
森で見かけることがあります。あまり深く考えていませんでしたが擬態ですか。
擬態と違うかもしれませんがフクシャに虫が来て葉や花を食べて坊主にしてしまいます。その虫は5cmもあり葉の色と一緒の緑で見つけにくいのです。枝の色した虫も来てます。憎いのですが坊主になったフクシャを眺めて諦め気分です。
Unknown
カマキリにも色々な種類がいるんですね。私は黒の中に白い斑点があるカマキリしか知りません。愛好家はこんなカマキリを欲しがるでしょうね。保護色(擬態)になるカマキリ・・・実際に見たいものです。
私の畑にはカマキリが見られません。
所でポタさんカマキリは害虫なんですか。
吉 ちゃん
吉ちゃん!カミキリムシ(髪切り虫)ですよ。カマキリは入力ミスですよね。
カミキリムシは、種類によって害虫です。家のイチジクは今年、カミキリの幼虫(テッポウムシ)に入られて枯れました。赤松が枯れるのも、カミキリムシが線虫を運ぶためらしいです。
notti さま
葉と同じ色になったのも、枝のような形や色をしているのも擬態と同じだと思います。長い進化の過程で、生き残りのために得た知恵なんでしょうね。そこへ行くと、人間はどのように変化してきたのかと考えさせられます。武器などを開発することで、そんなことが必要なかったのでしょうか。
擬態
擬態で思いついたのが、迷彩服ですね。あれはジャングル用なのに、イラクに着ていった自衛隊の人ってバカですね。
もいもい さま
街中で着ている若者もいますね。何から身を隠しているのでしょう。
ヨツスジハナカミキリ
きれいに撮れた接写写真ですね、カミキリの産毛のようなものまでよく見えます。
カモフラージュの遺伝子はどんなメカニズムで機能しているのでしょう? どの辺りまで科学のメスが入っているのでしょう?興味がありますね。 解明出来れば、安全性の高い防虫薬が製造出来るでしょうに。
sasagawa さま
コンデジで撮りましたので、なかなかピントが合いませんでした。やっと撮った1枚です。
これから先、いろんな遺伝子が解明されてくるでしょうね。生態系を壊さないということも必要な条件になりますね。
Unknown
ポタさん
カミキリムシはかなりおおきくなった木まで枯らしてしまいますね。こんな色では目立ってしまうのではないかと思いましたがベイツ型擬態というのですか。面白いですね。どんな擬態にしようかと真剣に考えてしまいました。風の色とか空気の色とか・・・透明人間になってしまいますね。
Yu さま
Yuさんは、「ボリジの花の色のような澄んだ空気」が似合いそうですね。
私は何が良いかな?日焼けして、体もゴツゴツしていますから「岩」ででしょうか。