《地這いキュウリの雌花（敷いてある黄土色のものは紙マルチ）》
地這いキュウリが本格的にとれ始めた。昨日は立派なキュウリが6本も収穫できた。はじめの頃は、鬆入り、曲がり果、尻すぼみ果が多かったが、やっとまともなものがとれ始めた。
代風9号の被害は、ゴーヤの支柱が折れたのとオクラやナスが根元から曲がってしまったくらいですんだ。地這いキュウリもさぞかし傷んでいるかと思っていたが、風上にソルゴーが蒔いてあったのが功を奏したのか、全く傷んでいなかった。
オクラやナスの支柱は５０㎝以上土中に差し込んである。普通の畑ならこのくらい差し込んでおけば昨日くらいの風なら十分持ちこたえると思うのだが、私の畑は砂地なので、雨が降ると砂場のように柔らかくなってしまう。土の表面を何度か叩くと水分が表面にたまってくる。まるで、砂浜のような感じだ。しかし、乾くと表面はカチカチになり、全体重をかけてもスコップが土に入っていかない。そこで、しかたなく、雨上がりの土が軟らかいうちに耕すことにしている。
砂地では肥料（とくに窒素）の流亡が激しい。だから、農家ではまめに追肥する。私が「畑が砂地で……」というと、「それじゃ、灌水が大変でしょう」といわれるが、そうでもない。砂は表面は乾きやすいが、下の方はかえって乾きにくい。砂の粒子は団粒構造の発達した畑の土とは違い、単粒だから土の表面が乾いても下層から水分が上がってこない。毛管現象が働きにくいのだ。だから、乾いた表土が、マルチングと同じ効果を発揮して、下層まで乾きにくい。今年の猛暑と日照りでも、灌水せずに野菜が順調に生育したのもこんな理由があったからだ。もちろん、フィルムによるマルチングと敷きわらも砂地の乾きにくさを助けていたようだ。
今まで洪積土でしか野菜栽培をしたことがなかったので、砂地の栽培に不安だった。しかし、5ヶ月間果菜類を中心に栽培してみて、砂地は私のような手抜き栽培にはもってこいの土だということを実感した。
コメント
Unknown
台風被害少なかったようですね。
この時期のきゅうりはうれしいですね。
うちのもうまく育つといいのですが。
Unknown
ポタさん
砂地でお野菜の栽培が出来るのですね。
素人が考えますととても向いていないように思っていました。
昨日バジルを使おうと思いましたらほとんど虫に食べられていました。虫は見あたりませんでしたがどうしたらよいのでしょう。
Unknown
台風の被害が少なくて良かったですね。
黒土の所ばかりで野菜作りをしておりますので分かりませんが長芋などは砂地にむいているようですね。黒土には栄養分が少ないと聞きましたが・・・。毎年堆肥を漉き込んでいますので作物は良く出来ます。
ゆり さま
これから秋までとれそうです。新鮮なキュウリは美味しいですね。
ゆりさんのキュウリも早くなるといいですね。
Yu さま
虫除けのネットをかぶせればいいのですが、なければ、台所で使うネットを枝ごとにかぶせたらどうでしょう。犯人（犯虫？）はやはりオンブバッタかも知れませんね。5ミリ目のネットでしたら、バッタはもちろん、蛾の幼虫も防げますよ。
notti さま
おかげさまで被害は最小限で助かりました。
黒土は腐食を含んでいるから黒いのだと覚えていましたが、やせているのですか？火山灰土なので軽い（軽鬆：けいしょう）とは思いますけど……。
どんな土でも、堆肥を入れると作物のできは良くなるようですね。
Unknown
地這いキュウリが収穫されだしているんですね。
私の畑のキュウリも強風で打ちのめされていましたが支え直してあげたらまた元気を取り戻したようです。
地這胡瓜
花も葉も蔓も、みずみずしくて気持がいいですね。 取れ立ての胡瓜がしばらく楽しめて、羨ましいです。 私は、今日胡瓜ネットを片付けてきました。後に白菜を植えますので、その準備に入りました。
砂地の畑についてのお話を伺い、勉強になりました。海岸の砂地や河川敷で野菜を上手に作っておられるのを見ますが、そう言うことなんですね。
吉 ちゃん
回復できて良かったですね。
地這いキュウリはあまり栽培したことがなかったのですが、味は結構いいですね。当分食べられそうです。
sasagawa さま
砂栽培では、わずか10センチの厚さの砂でキュウリやミツバなどの栽培が可能です。私も以前作ってみたことがあります。