畑にモズがやってきた。
昨日までの雨も上がり今日は晴天だ。強い北風の中、残っていた畑の寒起こしをした。耕しながらふと見上げると、すぐ近くの木の枝にモズがとまってこちらを見ている。そこで、竹の棒を真ん中に立てて、ちょっと離れてみた。すると、案の定、すぐにやってきて棒の先に止まり、荒起こしした土をじっと見ている。そこでパチリ!これがその1枚だ。
モズは、昆虫や小動物を餌にする。昨日は、「自宅の盆栽にトカゲが刺さっているのだが誰の仕業だろう。知ってますか?」と知人に聞かれた。即座に「モズの仕業ですよ」とこたえたのだが、これが百舌の速贄(もずのはやにえ)だ。モズは、バッタなどの昆虫やトカゲ、カエル、ネズミなどを捕まえて木の枝や棘などにさす習性がある。カタツムリが刺さっているのを見たこともある。何のためにするのかは不明だとされているが、以前、我が家の庭木に刺してあったカエルを、冬になってモズが食べに来ていたのを見たことがある。だから、私は保存食だと確信している。天日干しだ。
このモズは、やがて、さっと地面に降りたった。私が掘り返した土の中に虫でも見つけたのだろう。そして、何やら白いものをくわえたと思うと、さっと飛び去っていった。そして、しばらくすると、またやって来て同じ動作を繰り返す。私の存在など気にしていないようだ。
この画像はコンデジで撮ったものだから出来はよくないが、こんなに近くで撮れたことに満足している。こんどは一眼レフで撮ってみよう。
コメント
Unknown
ポタさん
今晩は
用意した棒にとまってくれてこんな近くで写せるなんて楽しいですね。以前お庭の木の枝にとかげが下がっているのを見てモズはあまり頭が良くなくて置いたところを忘れてしまう・・・と教えてくれた方がいましたが 覚えていてちゃんと戻ってくる頭の良いもズもいるのですね。
百舌の速贄
「百舌の速贄」と言う言葉は初めて聞きました、早速 辞書を引きましたが、「贄」だけでは意味が判りません、専門用語でしょう。
さすがわ、鳥や虫の生態をよくご存知ですから、デジカメでこれだけの写真を撮れるのでしょうね、お見事です。
Unknown
人の気配を気にしながら餌を探している姿が画像の中で見受けられますね。私の近くにも百舌はすんでいますがなかなかよってきません。文章の中に書いてあるような習性があるんですね。
Unknown
♪も~ずが枯れ木で鳴いている♪という歌を思い出しましたが百舌は見た事ありません。「もずのはやにえは知っておりますが面白い習性がありますね。いつもカメラを持参していますボタさんなのですね。私もですけど・・・。
Yu さま
今日も畑の防風網の下草をとって片付けていましたら、すぐにどこからかやって来て虫をとっていました。ちゃんと見ているのですね。2,3メートルのところまで平気で近づいてきます。
畑を耕すと虫が出てくることも分かっているところを見ると、意外に頭が良いのかも知れません。
sasagawa さま
生け贄の贄ですよね。速の意味がよく分かりませんが。
鷺なども、農家の方が田圃を耕すと、やって来て餌をついばんでいますね。人間の身近にいる鳥は、そのことを知っているのかも知れませんね。
吉 ちゃん
私が畑を耕すとすぐにやってきます。今日は一眼レフを持って行きましたが、アングルが不味かったのでうまく撮れませんでした。こんどは虫をくわえた姿を捉えたいと思います。
ミミズのハヤニエもありますよ。
notti さま
畑に行くときにはいつも持って行きます。野菜よりも虫の写真の方が多いですけど(笑)
鳥の写真はあまり撮りません。望遠は200㎜(デジタルで350㎜)しかないのです。500㎜のミラーレンズがありますが、あまり使っていません。こんどはこれで撮ってみます。でも、nottiさんのところのような山の鳥はほとんどいません。たくさんいるのはカラスとキジバトぐらいです。最近はモノトリ(空き巣です)が多くなりました(笑)
Unknown
速贄を意外なところ縁側の窓の敷居の端に置いてあるのをで見つけたことがあります。(敷居が木製です)
http://www.biology.tohoku.ac.jp/garden/aobayama/195Swida.html ここにこんな風に書いてありました。
モズのはやにえの意義はまだ諸説紛々です。大まかには 1)餌を貯食している、2)食べにくいものを刺して食べている、3)好みではないものをとりあえず刺しておく、4)縄張りの範囲として示している、5)縄張り内に「はやにえ」が多いとメスを獲得しやすい、といった説があります。
またまた勉強するチャンスをありがとうございました。
ほっとほっぺ さま
大変参考になりました。畑で観察していると、カブトムシの幼虫はどこかに運んで行きました。前日のコガネムシの幼虫は、近くにあるカキノキの枝に止まって、すぐに食べていたようです。満腹の時や大きくて食べにくいものはハヤニエにするのかもしれませんね。