ネコノメソウはユキノシタ科の植物。種をつけたこの形が猫の目のようだといいうのでこのようによばれる。ネコノメソウの仲間にはたくさんの種類があるので、これがネコノメソウかどうかは詳しく調べないと分からない。中にはヤマネコノメソウというのもある。初めての人は、山猫の目・草なのか、それとも山・猫の目草なのか迷うことだろう。もちろん、山地に生えているネコノメソウだから、山ネコノメソウが正解だ。
畑の害虫にもナスノミハムシというのがいるが、これも読み方を間違えるといろいろ変わった意味になる。茄の・実は・虫、茄のみは・虫などなど。まさか、「茄子・蚤・ハム・死」などと切る人はいないと思うが、ナスに着く蚤のように飛び跳ねる羽虫という意味で、茄子蚤羽虫が正式な読み方だ。
アオバアリガタハネカクシという虫の毒が問題になったことがある。皮膚に着くと炎症と激しい傷みを起こすらしい。それなのに「有り難」とはどうしてだと子供の私は不思議だった。あとで分かったのだが、アリガタは有り難ではなく、蟻形だったのだ。
漢字で書けば意味が分かる植物名や昆虫の名前も、いまはカタカナ表記。カタカナ書きは外来語と難読ものだけにしておいた方がよいと思うのだが。
コメント
ネコノメソウ
ネコノメソウは初めて見せてたいただきましたが木陰で緑色の葉が鈍く光っているのを想像すると本当に猫の目のような感じで感心します。そしてカタカナ表記はおっしゃるとおり意味が分から無い場合があり不便なことがありますから賛成です。中国についてのテレビ番組を見ていても言葉は分からなくても漢字によって意味がわかるその素晴らしさを生かしてもらいたいですね。
花の名前
日本名は漢字書きが賛成です。
習慣的に、カタカナの薬品名は憶えられるのに、花の名前は苦手です。せめて、漢字とカタカナに別れると 少しは憶えられるのでは?と思うのですが。
otoupon さま
教科書では、動植物は全部カタカナ書きといいうことにきまっていますね。そのくせ、漢検ではいまは全く使わない宛字の動植物の漢字を出題しています。同じ系列の天下りじゃないですか。
「猫 飲めそう」と読む人はいないと思うのですが、せめて意味のあるものは漢字で書いて欲しいですね。
菜園ブログ さま
横文字の植物名はカタカナでもいいですが、和名の植物は、漢字または平仮名がいいですね。
繁縷や車前草などは、難しいですから、はこべ、おおばこでいいと思います。