オリジナル「松前漬け」

シェアする

Pocket


 「松前漬け」は、北海道の名物だと思うが、最近はスーパーなどでも、細く切ったスルメとコンブがセットになって売られている。

 本場ものを買うと、スルメとコンブ、それに数の子が入っているが、我が家のはちょっと違う。作り方はこうだ。

 スルメははハサミをつかって横に細めに切る。セットものにくらべるとだいぶ太めで、いかの塩辛くらいだ。コンブも同じような幅に切る。本場物と違うのは数の子の代わりにニンジンを入れること。ニンジンは、太いものはイチョウ切りに、細いものは輪切りにする。ニンジンは、厚めの方がよい。厚い方が歯ごたえがあって美味しいし、薄いとスルメとコンブが軟らかくなるころには漬かりすぎて塩からくなってしまう。

 すべて材料の準備が出来たら、日本酒と醤油を注ぎ入れて、あとはできあがりを待つのみだ。酒と醤油の量は、およそ同量ずつにしているが好みでいろいろかえてみるのもよい。漬け汁の量が少なくても、時々上下をかき混ぜれば問題ないので、ひたひたになるほど入れる必要はない。3日ほどすれば食べられるが、これも好みで、もっと早くても良いし、十分漬かってからでもよい。

 「松前漬け」は、よく漬かったスルメやコンブも美味しいが、家族はみなニンジン好みだ。パリパリと歯ごたえが良いし、スルメとコンブのエキス、酒と醤油の味がしみこんでとても美味しい。いつも、ニンジンだけなくなってしまうので、あとから足して漬けたりもする。

 「松前漬け」は、我が家の冬期限定保存食だ。といっても、保存食といってもすぐに食べきってしまうことが常なのだが。