トマト

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〈着色を始めた3段目の果実:7.27撮影。現在は4段目収穫中〉

 トマトは、色素が発生することによって着色する。その代表的なものはリコピン。リコピンは、以前は単なる色素として扱われていたが、最近では抗酸化作用があるため免疫力を高め癌などに効果があるということが分かっている。リコピンは加熱すると、より一層その効果が発揮されるようだ。

 ところで、報道によると茨城県の加工用トマト農家では、天候不順の影響でトマトの色づきが悪いそうだ。トマトが、黄色っぽいまま赤くならない現象がおきているという。

 トマトは、クロロフィル(葉緑素)が減少して、リコピンやβーカロテンが発現することによって着色する。リコピンは20~25℃で発現するが、カロテンが発現する温度幅は広い。そこで、直射日光が直接果面に当たったり、気温が低すぎたりするとリコピンの発現よりカロテンの発現が多くなり、黄色っぽいトマトになるのだ。

 7日は立秋。蒸し暑いばかりの夏が終わった。いまからでもいいから、カッと照りつける夏の太陽ががほしいものだ。