一片種のニンニク栽培

シェアする

Pocket

 一昨年、ニンニクの一片種を植えてみたが、萠芽は揃ったものの1月に入ると葉が傷んでしまい失敗した。そこで、昨秋もういちど植えつけてみた。
 一昨年の失敗は寒さが原因と思われたので、昨年末は霜よけ用にネットをかけてみた。
しかし、かなりのダメージを受けている。

 一片種は中国からの輸入したもの。球が小振りで、鱗片が分かれず1個だけの種類。栽培している地域は雲南省の3000mの高地だそうだ。だから、日本(中間地)でも温度的には栽培可能かと思い植えてみた。
 
 収穫したニンニクは乾燥したあと冷蔵保存しているという。その後、日本の検疫を受けて輸入されている。購入したニンニクは見かけも綺麗でカビなども見当たらない。だから、病気が原因ではなさそうだ。

 ニンニクには寒地型、暖地型、低緯度型の品種がある。球が大きく品質がよい「福地ホワイト(商品名:ホワイト六片)」などは寒地型、上海早生などは暖地型だ。また、国内でも地方にはいろいろな品種がある。以前作った「島ニンニク(沖縄産)」は鱗片が何重にも重なっていて、すり下ろすことなどできないほど一片一片が小さかった。
 ニンニクを植えるときには、何が収穫目的か、つまり、葉ニンニクか、ニンニクの芽(とう)か、鱗茎かによって品種を選ぶ必要がある。また、その地域の気候にあった品種を選ぶことも大切だ。

 私の目的はひとつ。図鑑に、「一片種は花が咲く」と書いたあったのを検証するため。そのためには、冬を無事越す必要があるのだが……。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

福地ホワイト

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

一片種