ミカンとカキノキにカイガラムシが発生した。
ミカンについていたのはヤノネカイガラムシ。
このカイガラムシは明治時代に中国から入ってきたミカンの大敵だ。中国との国交が回復するまでは防除が難しい害虫だった。しかし、国交が回復された後、中国から天敵を導入。その放翅によって被害が激減したそうだ。
カイガラムシはアブラムシやセミなどとおなじ仲間で、口吻によって樹液を吸う。
画像のヤノネカイガラムシは♀。幼虫時代は移動出来るが、成虫になると足が退化してしまうため一生同じ場所で生活する。なお、カイガラムシの中には雌の成虫でも移動できる種類がいるという。
ヤノネカイガラムシの雄にはハネがあり移動出来るが口がない。そのため、交尾すると一生を終わるそうだ。滅多に見られないという♂の姿を、いつかこの目で見てみたいものだ。
この画像はツノロウムシ。周辺に角のような突起があり、蝋のような白い物質に覆われている。
このツノロウムシは、年老いたためか角(つの)が分かりにくいため。マサキに寄生したものを下に載せた。この個体は若いためか角が分かりやすいと思う。
カイガラムシの中には甘露を出さないものもいるそうだが、この種類は甘露を出すためか、マサキには煤病(すすびょう:分泌物に発生する黒いカビ)が発生していた。
コメント
カイガラムシはみかん類によくつきますね。ユズがここ数年前から成りだしましたが、器量が悪く、キズのようなものがついています。カイガラムシ自体は見られませんが、カイガラムシの食い跡かなと思っています。冬の間に剪定して風通しをよくして、何か薬剤をかけようかと思っています。
ぎゅうちゃん さま
冬の間の薬剤散布でしたらマシン油でしょうか。
収穫間近には薬剤は使いたくないですよね。