水耕栽培のメロンにやってきた益虫たち

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 この夏、2階の物干し場でメロンを水耕栽培してみた。
 ところが、ネットが発現するころからアブラムシが大発生。そこで、自然農法でも許可されている澱粉由来の農薬を試して見た。「粘着くん」という商品名だ。
 その効果があって、一時は繁殖が止まったかに見えたが、しばらくすると手がつけられないほど株全体に増殖した。

 それから1週間。アブラムシの写真を撮ろうと葉を裏返してみたところ、その姿がまばらになっていた。そして、無数のアブラムシの白い抜け殻が……。
 よく見ると、赤いウジ虫状のものがアブラムシを襲っている。その他にも、蠢いているゴミのような塊やテントウムシの幼虫、ヒラタアブの幼虫も。以下の画像が、マクロレンズで撮ったこれらの虫たちだ。

 この幼虫はテントウムシの仲間で、ヒメカメノコテントウの幼虫と思われる。幼虫も成虫もアブラムシを補食する。近くに成虫の姿もあった。

himekame tento

 

 この幼虫は、ヒラタアブの仲間の幼虫。やはりアブラムシを補食する益虫だ。アブの仲間だが、成虫は花の花粉を食べる。

hiratayotyu hosyku

 橙色のウジ虫状のものがショクガタマバエの幼虫。アブラムシの体液によって体色が変わるようだ。この幼虫もアブラムシを補食する益虫。幼虫は生長すると土に潜って蛹になる。しかし、2階の物干し場からどのように地表に下りていくかまでは確かめられなかった。

syokuga youtyu

 最後の画像は、蠢くゴミのように見えたクサカゲロウの一種の幼虫。種類によって、このようにアブラムシの食べ滓を背中に背負っているものがいる。天敵からのカモフラージュだろうか。やはり、アブラムシを補食する益虫だ。

 kusakage senaka

 ちょっと可哀想だと思ったが、背負ったアブラムシの抜け殻を少しだけ剥がしてみた。左側が頭部。

kusakag yotyu3

 なお、「やさい畑」冬号(2015年11月3日発売)には、このほかにもいろいろな畑の益虫が取りあげられている。