8月上旬にまいたニンジンを収穫した。ニンジンというと赤か橙色を連想するが、最近は変わった色のニンジンも出まわっている。
今年まいてみたのは、黒人参、白人参、それと普通の人参。その他にも大きく太い人参や京人参もまいたが12月中旬頃の収穫なので、今回は3種のみを紹介する。
・黒人参
フタバ種苗の種子。黒といっても真っ黒ではなく濃い紫色のニンジンだ。輪切りにして見ると、外側の師部が紫で中心の木部は白っぽい。紙に載せると師部の汁がついて紫色になった。種袋には、土壌水分が多いと色抜けするという注意書きがある。
・白人参
ネット通販で購入した種子なので、種苗メーカーは不明。採種地ニュージーランドと書いてあるが、いまは日本の種苗メーカーも外国で採種しているので採取地には何の意味もないと思う。
品種名にスノースティックと書いてあった。輪切りにして見たが中も同じ白色。種袋には、本来のニンジン色のついたものが混じることがあるという断り書きがあったが、今回の種子からは白以外発現しなかった。
橙色のニンジンは首が地上に出ていると葉緑素が出来て黒っぽくなるが、白ニンジンは、青首ダイコンのように緑色になる。普通のニンジンと同じように十分土寄せすることが大切だ。
・橙色の人参は、タキイ種苗の向陽二号。ペレット種子だ。普通の短根ニンジンなので説明は省略する。
黒と白は前日に浸種してからまいたのが効を奏したのか、完璧に発芽した。ペレット種子も、播種後にたっぷり灌水したので浸種した種子と同時期に発芽させることが出来た。いずれの品種も、その後いちども灌水していない。
なお、畝を立ててから土の表面を板でたたき土を締め、さらに播種後も板でたたいて種子と土を密着させた。土はたたいてもかたまるのは表面だけなので、ニンジンの根の伸張には影響がない。
そして、発芽まで不織布で被覆、防虫ネットをトンネル掛けした。現在も防虫ネットはをかけ続けている。
- 色が分かりやすいように洗ってから撮影。中央の白人参が曲がっているのは、コガネムシ幼虫の食害によるもの。