茎ブロッコリー ステムブロッコリー tender stem broccoli 

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茎ブロッコリーを収穫した。茎ブロッコリーは、側枝とその先についた花蕾を食べる野菜で、ステム(茎の意)ブロッコリーともいう。西欧ではテンダー ステム ブロッコリー(tender stem broccoli)と呼ばれている。実は、茎ブロッコリーはブロッコリーとは別物で、ブロッコリーと介藍(カイラン)の交配種。介藍は中国野菜のアブラナ科の野菜で、英名をChinese Kale(チャイニーズ ケール)という。キャベツやブロッコリー、カリフラワー、コールラビなどの近縁種だ。
ネットなどの解説を見ると、「中国のケール」という表現があるが、いわゆるケールとは姿形だけでなく利用の仕方も違う。きっと、英名を直訳してそのように判断したのだろう。介藍は、コウサイタイ(紅菜苔)やナバナ(菜花・花菜)などと同じように、薹(とう:花茎とその先に着いた蕾や花)を食べる野菜で、野菜の分類では「花菜類」になる。茎ブロッコリーは、側枝と花蕾(側枝についた蕾)を利用する。

この茎ブロッコリー、イギリスの種苗メーカーのサイトを見ると、テンダー ステム ブロッコリーの種子として扱われている。国内のネットショップでも、イギリスからの輸入種子「テンダー ステム ブロッコリー」として扱われている。しかし、イギリス種苗メーカーの解説文を読むと「日本で開発された種子」とあるから、日本の茎ブロッコリーと同じものだろう。だから、わざわざ外国の種子を買うよりも、日本の種子を買った方がよい。
なお、外国にはこの野菜を使ったレシピだけで構成しているサイトもある。やわらかく、短時間で調理でき、栄養価もあり、彩りもよいのが人気なのだろう。

茎レタスの種子は、タキイ種苗「グリーンボイス」、サカタ種苗「スティックセニョール」、トキタ種苗「スティッコリー」など、多くの種苗メーカーから、いろいろな商品名で発売されている。これらの商品が全部同じ品種なのか、それとも種苗メーカーごとに開発されたものかは調べていないので分からない。

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コメント

  1. 「ワザワザ細いステックブロッコリーを作らなくても、ブロッコリーの側枝がたくさんでるから」という思いであまりつくりませんでした。ただこの春は考えが変わって、スリムという品種を1/31に蒔きました。ステック部分が案外美味しいようです。

  2. ポタ より:

    ぎゅうちゃん さま

    私もそう思いながらも、ためしに作ってみました。
    食べた感想は、ブロッコリーとは違うものでした。
    介藍の血が入っているからでしょうね。
    加熱も短時間ですみます。私は電子レンジで温野菜にして食べました。
    茎ブロッコリーというだけあって、やはり茎が美味しいですね。

  3. 菜園ブログ より:

     私は 数年前から ブロッコリーはこの茎ブロッコリーに替えて、在来のブロッコリーは栽培を止めています。 早生ですから 秋の早くから収穫が出来るし 以後次々と脇芽が上がって来て 3月いっぱい収穫ができます。 一度植えておくと 春まで収穫が出来て 家庭竿園には うってつけの作物です 以来づっと重宝にしています。

  4. ポタ より:

    菜園ブログ さま

    私は、家庭菜園用のつまらない野菜くらいに考えていました。
    ところが、食べてみたら美味しいんですね。
    茎ブロッコリーを見直しました。

  5. Silvio Sakae より:

    When I was a young agronomist, there were only stem brocolli varieties on the Brazilian vegetable crops market, but now hybrid head varieties are common. Here we have stem brocolli varieties for winter time harvest and also we have varieties for summer time harvest. See wikipedia in Portuguese for reference. I read the blog for first time, referred by Takii’s newsletter, and I considered it interesting.

  6. ポタ より:

    To Sir Silvio Sakae

    Thank you for your comment.
    Stem broccoli can be harvested little by little, which is convenient for home gardens.
    In addition, Japanese farmers are also increasing their cultivation recently.