ボイセンベリーが色づいてきた。
ボイセンベリーは、ヨーロッパキイチゴ(ラズベリーの一種)とブラックベリー、ラーガンベリーの自然交雑種だそうだ。ボイセンの名は、このキイチゴを栽培していた農場主の名前から。
樹形や実の形、色などはブラックベリーによく似ているが、蔓のにトゲがなく、ブラックベリーよりやや早く収穫ができる。
ボイセンベリーはアントシアニン、葉酸、ミネラル、食物繊維を豊富に含有し、抗酸化作用も強いそうだ。ジャムなど食用としての人気が高いが、サプリメントなどに加工して販売もされている。
果実は一斉に熟さない。ジャムなどにするときは、収穫したものを順次袋に入れ冷凍しておく。そして、量がまとまったら加工するようにするとよい。
ボイセンベリーは寒さにやや弱いといわれるが、関東の平地では露地でも冬越しできる。
他のキイチゴ類と同じように、実が付いた枝は1年で枯れるから、新しく株元から出たシュートを残し、古い蔓を根元から切りとる。整枝は真冬におこなうが、夏季に蔓が長く伸びすぎるときには芯を止める。摘心すると側枝が出て、翌年に花がたくさん咲く。
完熟すると真っ黒になり糖度が高くなるが、カメムシやアリがやってくるので注意する。