収穫したニンジンにネコブセンチュウがついていた。
このニンジンは、昨年の夏にまいたもの。たっぷり土寄せをしてあるので凍ることもなく、必要なときに少しずつ収穫して利用している。
今日も白ニンジン、黒ニンジン、五寸ニンジンを収穫した。抜いてみると側根の途中が膨れている。ネコブセンチュウによる瘤(ゴール)だ。
一昨年はカボチャや畑の縁に生えたカラスウリにネコブセンチュウが発生した。ニンジンをまいたのは別の場所だから大丈夫と思ったのだが……。ただ、今回の発生はほんの少しだったので被害はなかった。
このネコブセンチュウの種類は不明だが、東日本に比較的多く発生するキタネコブセンチュウの可能性が高そうだ。
ネコブセンチュウは、連作すると密度が高くなる傾向にあるから、輪作をすることが大切。粗大有機物を施すと発生を抑制できる。また、家庭菜園ではあまり用いられないが、殺センチュウ剤で土壌消毒をしたり、水田状態にすることによっても効果がある。
ポタケでは、発生した畑に石灰窒素を散布したり、後作にソルゴーを栽培して見たりしている。
ネコブセンチュウの種類によってはスーダングラス、ギニアグラス(商品名:ナツカゼ・ソイルクリーン)、クロタラリア・スペクタビリス(商品名:ネマキング・ネマクリーン)なども効果がある。
いずれにしても、これらの植物を栽培してもネコブセンチュウを絶滅させることは困難なので、栽培する野菜の種類を考えたり、栽培に適した土づくりをすること、センチュウにかかりにくい品種を選ぶことなどが大切だ。
コメント
こんにちは! ポタさん
Heyモーです
根こぶは困った病気ですね
一昨年借りた区民農園の区画はひどい根こぶで悩まされました
ハクサイ カブ うまく育たなくて困りました
http://blog.livedoor.jp/yukioyukio590/archives/cat_50054336.html
これから雨か雪と言う予報ですね
週末畑仕事には困りますね
Heyモー さま
ハクサイやカブの瘤は根瘤病で、糸状菌(かび)の仲間によって発生する病気です。
ネコブセンチュウは線虫という小さな虫です。
根の生長点から線虫が侵入しますが、侵入した線虫から出る物質によって瘤ができるそうです。
ですから、根瘤病と根瘤線虫は別物です。
ポタ様 お久しぶりです。
菜園に植えてある大きくなったパセリが急に根元の所が腐って枯れてしまいました。
何が原因なのかと土を掘ってみますと、深いところの根っこに大小たくさんのこぶが出来ていました。ネコブセンチュウにやられたのでしょうね。ポタ様のブログに治療法がないかと拝見しておりましたら、石灰窒素が有効と書かれておりましたが、どのくらい土た混ぜて苗を植えるまでにはどのくらい期間を置けばいいのか教えていただけませんでしょうか。それとも薬を土に混ぜた方がいいのでしょうか。今までこんなにたくさんのこぶを見たことがなかったので大変驚きました。よろしくお願いいたします。
エッコ さま
お久しぶりです。
ネコブセンチュウは私の畑でも時々発生しています。
いろいろな防除法がありますが、有効なのはやはり輪作でしょうか。
ライムギを栽培したり、アフリカンマリーゴールドを栽培するのも効果的ですが、いずれの方法でもセンチュウをゼロにするのは不可能です。殺センチュウ剤でもゼロにはできません。
石灰窒素施用の場合、50〜100㎏/10アールですから、1平方メートルあたり50〜100gが適量です。
地温は15℃以上で速やかに分解しますが、散布量が多いと分解期間が長くなるようです。詳しくは石灰窒素の袋に書いてあると思うのですが、4g/平方メートル散布でも8-12日間はあける必要があるようですから、これより長くあける必要があります。
念のため、私は夏でも2週間はあけています。
老婆心ながら、石灰窒素は人体に有害ですから、散布した日はアルコールはひかえた方がいいと思います。また、高温時の散布はとくに注意しましょう。マスク、手袋着用、散布後のうがいと手洗いも必須です。
ポタ様
早速お返事をいただき有難うございます。
注意をしながら石灰窒素を入れてみたいと思います。輪作をしているつもりですが、欲張りなのであれもこれもと栽培したくなって輪作になっていないこともあったのかもしれません。昨年なすを植え場所だったのですが、コンパニオンプランツにパセリを植えていたものがそのまま冬越しをして、とっても元気でやわらかなパセリを楽しんでいたのに残念でした。有難うございました。これからもよろしくお願いいたします。