冷夏の影響

シェアする

Pocket

 当地では7月の日照時間が極めて少ない。冷夏のため野菜が高騰、稲の生育も思わしくないようだ。

 日照不足と長雨のため、ポタケの野菜も生育不良だ。ミニトマトは実がついているものの青いまま、ナスも花が咲いても実が育たない。虫が少ないため虫撮りもままならない状況だ。

 老化苗を植えつけたキャベツだけは収穫適期をむかえた。キャベツはこんな気候が生育に適しているため、問題なく成長した。
 10日ほど前に、モンシロチョウが卵を産みつけていた。その卵が孵化してアオムシになった頃だと思い探していたところ、アシナガバチがアオムシ団子を作っているところに出くわした。
 アシナガバチ類は、アオムシなどを団子にして巣に持ち帰り幼虫の餌にする。まさに、その団子作りの最中だった。

 団子を持って飛び去ってしばらくすると、また蜂がやって来た。そして、アオムシが空けた虫食い後を覗いている。虫食い後の近くにアオムシがいることを知っているのだ。
 アオムシに卵を産みつけるコマユバチの仲間は、アオムシに囓られたキャベツの傷口から出る物質を関知してアオムシを見つけるそうだ。きっと、アシナガバチ類もそうしてアオムシを見つけているのだろう。

 植物は動くことが出来ない代わりに、こうして天敵に信号を発して自分に危害を加える害虫を退治して貰っている。植物と昆虫はコミュニケーションを交わしているのは驚きだ。

 アシナガバチのおかげで、キャベツは全くアオムシの被害を受けずに収穫期を迎えられた。

 

アオムシ団子づくり
アオムシを探すアシナガバチの仲間
日本アマガエルの雨宿り

コメント

  1. よく観察されていますね。ハチの名前、その行動がよくわかりました。それぞれの食性に微妙な関係があるんですね。うちではハチをすぐ追い払ってしまいますが、機会があれば、その目で観察してみます。

  2. ポタ より:

    ぎゅうちゃん こんばんは。

    ずっと雨ばかりで畑仕事が出来ません。
    いまは、草ボウボウです。
    昨日は取材でしたが、幸い晴れた時間帯もあり順調に撮影が出来ました。

    午後に畑に行ったら大きく育ったキジの子供が6,7羽畑に来ていました。
    雨ばかりなので虫の数は少ないようで、今頃になると蚊が発生するはずなのですが、まだ1匹も出てきません。低温で孵化できないのでしょう。
    これでは、「やさい畑」に連載している畑の虫も撮れません。

    トマトやナスなどの果菜類の生長も極めて悪いです。
    熱いのは嫌ですが、早く天気が回復して夏の陽気になって欲しいですね。

    ※ところで、令和に入ってからインスタを始めました。
    78pontaで検索すると見られます。