イチジクの剪定枝を挿し木した。イチジクの挿し木は2月中旬〜3月の発芽前が適期だ。
挿し木の方法には、畑の苗床に直接挿す方法とポットなどに挿す方法がある。
今回はプランターに挿してみた。
挿し木の手順
①剪定した枝は、すぐに水につけておく。
②挿し穂は、1年枝(昨年伸びた枝)では長さ20㎝ほどに、2年枝ではそれより長めに切る。
剪定枝は挿し穂をつくるまで水につけておく。
③下側(土に挿す側)は、芽のすぐ下を切り出しなどの鋭利な刃物をつかって斜めやくさび形に切る。
挿し穂は切り口が乾かないように水につけておく。
芽のすぐ下のあたりに発根するためのホルモンが多く含まれている。または、根になる細胞が多いといわれる。また、剪定バサミなどで切ると組織が潰れてしまうため根が出にくい。
切り口を斜めやくさび形に切るのは、発根する面積を広くするため。
④反対側は芽よりも2㎝ほど上で水平に切る。
芽のすぐ上で切ると、芽の下まで枯れ込んでしまうことがある。
⑤上の切り口にはトップジンMやカルスメイトなどを塗って、病原菌の侵入や枯れ込みを防ぐ。
⑥ポット挿しでは、赤玉土などを利用するが、畑では耕すだけでよい。
挿し床の管理
降霜のおそれ などがあるときは、ビニールなどで被覆し保温するとよい。
発芽したら、2つの芽を残しあとは摘みとる。移植するのは翌年の春の発芽する頃だから、それまで床土が乾かないようにする。
ポタケ流挿し床管理
私はいつも密閉挿しにしている。挿し終わったらたっぷり灌水し、ビニールなどで床を覆う。発芽後もそのまま放置し、確実に発根したことを確認してから被覆をとる。
この方法だと水やりの管理も楽だ。
密閉挿しは、発根しにくい時期の挿し木や発根しにくい植物の挿し木にも使える。
イチジクの「プランター密閉挿し」