昨年末に取りまきしたホオズキが順調に育っている。
このホオズキは切り花用のもの。
最近のホオズキは、一時代前のものと比べると、実が大きく全部が赤く色づいている。
ホオズキの主な産地は大分県で、ビニールハウスなどで栽培されている。
ホオズキの種とりと種のまき方
1 萼(周りの赤い部分)を切り開き、中の丸い実を潰して中身を取り出す。
2 水を入れたジップ袋またはビンなどに中身を入れて蓋をしておく。
3 何日かすると発酵してくるが、この発酵によって、まわりについた果肉が分解して剥がれる。
また、発酵により病原菌が死滅するという。
4 発酵が終わったら水洗し、沈んだ種だけを残して浮いた種やゴミを洗い流す。
5 洗い終わった種は、ペーパータオルの上などに広げて乾燥。
6 完全に乾燥し種は、乾燥剤などを入れた広口瓶などに入れ、冷暗所で保存する。
トマトの種とりにも、この方法が応用できる。
なお、栽培農家では、栽培しているホオズキの中でいちばん質のよい実から種をとり、その種をまくことで品質を保持している。
今回は、種をまいたのが秋口のため温度不足で発芽しなかった。そこで、ポットごと室内(冬中無暖房の部屋)の窓際に移動。2月になって発芽が始まった。種は秋まきと春まきができる。
また、発芽率が不明だったので、多めに播いたため密生してしまった。3号ポリポットに2~3粒まきにして、本葉2枚で1本立ちに、本性数枚で畑に定植するとよいだろう。たくさんまくときには、プラグトレイにまくか、育苗箱に5㎝間隔のすじまきにするとよい。
本葉1枚目が出はじめたホオズキ。