ポタジェ流 トマトの種まき

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 市販の苗は品種が限られている。そこで、外国からの輸入品種や変わった品種のものを栽培しようとすると自分で種をまくほかはない。

 トマト苗も同様で、生食用や調理用のトマト苗は売っていても加工用の苗は見当たらない。そこで、自分で育苗をはじめた。

 花菜類の発芽適温(地温)は、ナス20〜30℃、トマト25〜28℃、キュウリ23〜28℃といったように比較的高温だ。だから、早く種をまこうとすると加温のための育苗器が必要になる。育苗器を使えば温度は確保できるが、室内では日射量が弱すぎるため苗が徒長しがちだ。しかし、気温が高くなる今の時期からなら、育苗器がなくても工夫次第で徒長しない苗ができる。今回は、そんな育苗法を紹介しよう。

ポタジェ流トマトの種まき

1 種をひと晩水に漬ける。
2 市販のタネまき用培養土を入れたプラグトレイなどに種をまく。
 ※用土は無菌・無肥料のものが理想。水を切った種をティーバッグなどに入れ、懐などで保温すると発芽が早まる。白い根の先が見えたらプラグトレイなどにまく。適温ならトマトは4日ほどで発芽する。
3 発泡スチロールの箱にプラグトレイなどを入れ、昼間は日が当たるところに、夜間は室内に入れ保温する。
 ※昼間はビニールなどで被覆するが、2月中旬を過ぎると閉めたままでは温度が上がりすぎるので、30℃以上にならないように換気すること。夜間は発泡スチロールなど断熱効果が高いもので蓋をする。
4 発芽後は、やや温度が低めにして生育させる。トマトは地温18〜20℃、気温15〜16℃が適温。
 
 この育苗法だと、5月中旬以降の定植になるが、自分好みの品種が栽培できるのがメリット。私は、発泡スチロールの箱の代わりに大きめの衣装ケースを使っている。夜間の保温に関しては発泡スチロールの箱に劣るが、昼間は光もよく入るため苗も徒長しにくいようだ。

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一番奥がトマト、中央:水耕栽培用カブ、手前:ローゼル(ハイビスカスティー用)