雨除けトマトにオンシツコナジラミ発生

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 雨除けハウスのトマトにオンシツコナジラミが発生した。
 日本でオンシツコナジラミがはじめて記録されたのは1974年のこと。観葉植物か何かについて渡来したらしい。
 オンシツコナジラミは水を嫌うので、ビニールハウスなどに多く発生し、葉裏についていることが多い。葉を揺すったりすると飛ぶが、小さいので気がつきにくいかも知れない。

 オンシツコナジラミは色々な植物に寄生し汁液を吸う。また、吸汁による害だけでなくウィルス病も媒介する。排泄物に発生する煤病は野菜の商品価値を下げる。

 防除法は、①農薬によるほか、②害虫防除用の黄色い粘着テープや③防虫ネットの使用がある。ただし、防虫ネットは目合い2mm以下でないと効果がない(シルバーリーフコナジラミは1mm目以下)が、目が細かいため風通しが悪くなりハウス内がかなり高温になってしまう。そこで、ポタケでは①の「粘着くん※」と②を併用してみた。
 ※澱粉由来の農薬「粘着くん」は有機農法でも使用が認められている。

 オンシツコナジラミは卵から成虫になるまでの周期が28日と短い。そこで、大発生すると、卵や幼虫、蛹、成虫が混在することになる。ところが「粘着くん」は幼虫と成虫には効くが、卵や蛹には効かない。そこで、散布する場合は、1回だけでなく、5日〜1週間おいて、最低2回は散布する必要がある。その間に、ほかの殺虫剤を散布してもよい。粘着くんは収穫前日にまくことも可能だから、化学農薬を使いたくない人向きの農薬だ。

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