タマネギの葉にアザミウマ(スリップス)が発生した。種類はネギアザミウマと思われる。
ネギアザミウマはネギの表面を囓り汁を吸うので、被害部分が白っぽく光って見える。タマネギは葉を出荷することがないので大発生しなければ問題はないが、ネギは商品価値が落ちてしまう。
成虫は体長約1.5mmと小さいため、気をつけてみないと見落としてしまう。ポタケのタマネギの葉には、1mmほどの白い幼虫もいた。
アザミウマは年に10回以上世代交代し、夏は20日ほどで世代交代する。アザミウマ類の中には1回で500もの卵を産む種類もいるそうだから、繁殖力も旺盛だ。
ネギアザミウマはネギ類だけでなく、トマトやキャベツ、アスパラガスなどの野菜や草花なども加害する。また、アブラムシなどのようにウィルス病を媒介するので注意が必要だ。。
防除法は、畑に雑草を生やさないこと、目合い0.2mm以下の防虫ネットを張ること、紫外線カットフィルムを使用したり、光を反射するシルバーマルチを敷くことなど。大発生すると農薬でも防除しきれなくなる。
なお、普段農薬を使っている農家の畑には発生が少なく、どちらかというと農薬をあまり使わない家庭菜園などに発生が多いという。