ポタケに播いたラジノクローバーやスギナの葉上にたくさんの水滴が見られた。
はじめ、この水滴は霜が溶けたものかと思ったが、近づいてみるとそうでなさそうだ。
メロンなどのウリ科の野菜やイネ科の植物、スギナなどの葉には朝方露がつくことがある。溢液という現象だ。溢液は根から吸収された水分が、葉の縁にある水孔から吐き出されるもの。溢液は、無風の朝方に発生し、日が当たるころには消えてしまう。昼間と夜間の温度差などに関係するようだ。
この滴には水だけではなく、アミノ酸やタンパク質なども含まれているという。たびたび溢液が起こると植物体内の養分が不足してしまうように思われる。しかし、そこはうまく出来ているもの。植物は溢液に溶けた養分を回収しているらしい。
昨朝の最低気温は2.9℃、天気は快晴だった。晴天時、夏の早朝に野道を歩くとパンツの裾が露で濡れるが、これも溢液の滴によるものだ。
ラジノクローバーの葉についた滴を見ると、葉の縁だけでなく葉の表面に生えている毛にも着いている。このことから、今回の露が純粋な溢液かどうかは疑わしい。しかし、葉の縁の滴とスギナの滴は溢液の滴と思われる。
そんな科学的な理由はさておき、朝の太陽光線に照らされて輝く水滴はまるで宝石のようだ。
コメント
よくぞこまかい接写ができますね、水滴に中に風景が移っているような。
水滴に花の色を映しこんだ作品を見たことがあります。芸術作品で県展などで見ることがあります。
ぎゅうちゃん さま
そんな芸術写真も撮ってみたいと思いますが、どうしても科学的な写真になってしまいます。
センスがないんですねw