畑の雑草 スベリヒユの効能

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抜いたままにして置くと、元気を取り戻して、また蔓延ってしまう畑の雑草「スベリヒユ)。
そんな雑草にも薬効や栄養、思わぬ効果もある。薬効や栄養素については、その道の専門家に任せるとして、今回は畑での効果に触れたい。

スベリヒユは根が深く張るので、水分が地表近くまで吸い上げられる。そして、その一部が地中に排出されるため、浅根性の野菜の水分不足を補う効果があるという。
そんな書物を読んで、何を栽培するかは未確定ながら、裸地の雑草の中からスベリヒユだけを残してみた。当初は手のひらに収まる程度だった草姿だったが、2週間足らずで直径60㎝ほどに生長したのには驚いた。

この実験とは別に、段ボール、敷き草、裸地、透明マルチ、透明トンネル内の地温の測定をしている。きっかけは、太陽熱消毒をする際の温度の上昇具合を確かめるためだが、ついでにマルチング効果も確かめようと思ったからだ。

そのうち、敷き草有無について、10㎝の深さで測定した結果は以下のとおりだ。
裸地      38.8℃
敷き草     31.6℃
※スベリヒユ根元 33.4℃

という結果から、こんな隙間だらけのスベリヒユの下でも地温が裸地よりも5℃以上下がっていることに注目したい。
このことからも、雑草を根絶やしにせず、うまく利用すればマルチング効果も期待できることが分かる。また、雑草の種類によってはコンパニオンプランツ的な効果もあるし、畑土の風蝕や水蝕を防ぐ効果もある。「精農は草を見ずして草を取る」という諺がある。しかし、収益目的でない家庭菜園では、草を上手く活用した野菜づくりもいいと思う。

※画像をクリックすると拡大します。

2週間後、こんなに大きくなったスベリヒユ。

コメント

  1. スベリヒユは最盛期には1~2週間で直系60センチくらいになりますね。確か先週きれいに草は抜いて帰ったはずとガッカリしたものです。
    山のそば畑は雑草だらけですが、土が軟らかくなりその効能は実感しています。

  2. ポタ より:

    ぎゅうちゃん こんにちは。

    スベリヒユはおいしいそうですね。
    でも、雑草だと思うと食べる気がしません。
    以前、外国の種苗会社でスベリヒユの種子が売られていました。
    ヨーロッパなどでは栽培して食べているようです。
    日本でも、みなさんが食べる様になれば、たちまち絶滅危惧種になってしまうかも?