畑の周囲に敷設してあるコンクリート板の間から、何度刈り取ってもヘクソカズラが伸びて来る。しぶとい蔓性の雑草だ。
刈り取って、根元に除草剤でもまけば根絶できるかも知れない。しかし、年に何回かの作業だから人力で駆除している。
このヘクソカズラ、葉や茎をちぎると臭いにおいがすることから付けられた名前。漢字で書くと屁糞葛となる。誰がつけたのか、酷い呼び名だ。なんでも、この草は薬草効果があるとか。実は熟すと黄金色になるが、これを潰して霜焼けに塗ると効果があるらしい。しかし、実も臭いから注意。いまどき草の実を使う人はいないかも知れないが。
実の着いた枯れ蔓は、かたくて折れにくいので、リースの材料として販売されていることもある。
こんな雑草だが、近づいてみると意外に綺麗な花だ。真ん中が赤いからかヤイトバナ(灸花)の別名も。子供の頃、この花の先に唾をつけて、腕につけて遊んだことがある。そのときは、カラスノオキュウ(烏のお灸)といっていたように記憶している。
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