ポタケのブラックベリーの花が咲き始めました。ここのところ6月並みの高温が続いていますが、この状態は一時的なもの。苗を早く植えすぎたりすると失敗する可能性がありますから注意しましょう。
5月2日は八十八夜。八十八夜は、農作業や生活上の目安「雑節」の一つです。「八十八夜の別れ霜」の言葉のように、中間地の平地でも、この時期までは遅 霜の恐れがあります。上旬はゴールデンウィーク。外出中に大切な野菜を枯らさないよう、プランター栽培では水やりの工夫が必要です。
1 管理
上旬は、ジャガイモの芽かき(除蘖:じょげつ)と追肥・土寄せ、葉菜類(葉を食べる野菜)の間引きをします。4月下旬に植えつけたトマト、ナス、キュウリが伸び始めます。この時期が1回目の追肥の適期です。トマトの1本仕立ては、脇芽が小さいうちに摘みとります。ウィルス病にかかった株をハサミで切ると汁液で病気が伝染しますから、必ず手で摘みとるようにします。茎が倒れないように、誘引も早めにしましょう。
誘引には、麻紐などを用いますが、茎が太る分を考えて支柱と茎の間にゆとりを持たせた8の字結びでしっかりと縛ります。また、市販のクリップを使うと簡単に誘引できます。
ナスは一番花(一番はじめに咲く花)の着いている枝とすぐその下の枝1~2本を残し、それより下から出た脇芽を摘みとり、2~3本支立てにします。2本仕立てはV字仕立てともいいます。
2 種まき・植えつけ
4月下旬から5月上旬はトマト、ナス、キュウリの定植適期です。カボチャ、メロン、スイカなども植え時です。前日の午後または朝のうちに植え穴にたっぷり灌水(かんすい:水やり)し、植えつけてからはあまり水をかけないようにすると地温が下がららないので活着が早くなります。植えつけは、風のない、暖かい午前中に行いましょう。
中旬からは、高温を好むトウガラシ(ピーマン)、サツマイモの植え時です。
3 収穫
露地栽培のイチゴが色づいてきます。藁などを敷き土で実が汚れないようにします。
4 病害虫防除
アブラムシは、銀線入りのフィルムでマルチングしたり、防虫ネットを周囲に張り巡らしたりトンネル掛けして防ぎます。発生初期には、でんぷんを原料にしたスプレー剤や液剤でも防除できます。また、ソルガムなどのバンカープランツを畑の周囲にまくことで、かなりの防除効果が期待出来ます。
アブラナ科の野菜にはコナガやアオムシが発生しますので、防虫ネットのトンネル掛けで防ぐか、捕殺します。レタスなどキク科の野菜と混植することでも被害を少なくすることができます。
ナメクジには誘引殺虫剤を使用します。「リン酸第二鉄」が主成分で人畜無害ですから土に直接まいても大丈夫です。気になるようなら、地面に触れないように容器に入れて何箇所かにおいてもいいでしょう。
コーヒー液をナメクジに直接噴霧することでも退治できます。ただし、カフェインレスのコーヒーは効果がありません。コーヒー滓を地面にまいても効果がありますが、大量にまくと植物の生長を阻害しますから注 意しましょう。
イチゴの場合、防虫ネットを使うときは受精が終わってからでないと着果を妨げるので注意します。
鳥害を防ぐには、まわりに防鳥ネットを張ります。上部は木綿の黒い糸を50㎝間隔ぐらいに張るだけで鳥よけの効果があります。透明のナイロンテグス製ネットは、鳥がひっかかってしまうことがあるため、色のついた糸で作られたものを使いましょう。