ポタケの縁でカメムシを見つけた。クサギカメムシだ。
例年、このカメムシの幼虫にブラックベリーやボイセンベリーの実が被害を受ける。実の汁液が吸い取られて空洞になってしまう被害だ。趣味の家庭菜園なら多少の被害は我慢できるが、農家だったら商品価値がなくなってしまうので大問題だ。
クサギカメムシの被害と防除法
クサギカメムシは、カンキツ類やカキ、ナシなどの果樹類、野菜、マメ類を加害する。果実などでは、吸汁された部分がケロイド状になるので商品価値がゼロになってしまう。
防除法は畑のまわりに草を生やさないこと。ということだが、ポタケのまわりは水田や耕作放棄地で草が生い茂っているから、「草を生やさない」という防除法は無理だ。あとの方法はマラソンなどの農薬散布のみ。ただ、作目によっては袋かけなどでも防ぐことができるから、農薬を使いたくない場合はそのような工夫をするとよい。
下の写真は、クサギカメムシの成虫。とまっているのはヘアリーベッチ(マメ科)の茎。