発芽したばかりのダイコンが根元から倒されていた。
まわりを掘ってみると、案の定イモムシが出てきた。
この害虫はネキリムシ。ネキリムシは地方によってコガネムシの幼虫を指す場合もあるが、このネキリムシが本命のネキリムシ。夜蛾の幼虫だ。
ネキリムシにも2種類あるが、このネキリムシは関東に多いというタマナヤガの幼虫と思われる。ちなみに、関西にはカブラヤガが多く生息する。
これらの夜蛾は、雑草や野菜の根元に、1箇所に2つぐらいずつの卵を産みつける。「何だ、たった2つか」と思うととんでもない。1匹で1000個の卵を産むそうだから、もし全部孵化して幼虫になったとしたらとんでもない被害が出ることになる。
幼齢幼虫は下葉をちょっと食べているくらいだから目立たないが、老齢幼虫になると昼間は土中に潜り、夜になると地上に出て植物の根元を囓る。1匹で数株の野菜を囓ることもあり、葉だけならまだしも、芯や株元を囓るので野菜にとっては致命的だ。
被害にあったダイコンのカイワレとネキリムシ
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