油断大敵 ヨトウガの幼虫発生

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種から育てたイチジクの生育が勢いを増している。

 以前紹介した種から育てたイチジク(ドライフルーツの種をまく)の葉が、虫に食われているのに気がついた。探してみると、葉裏に緑色のイモムシを見つけた。
 この虫は、ヨトウガの幼虫のヨトウムシだ。

ヨトウムシについて

 ヨトウガの雌は、植物の葉裏に卵をかためて産みつける(卵塊)。1匹の雌が5〜10卵塊産むそうだ。1つの卵塊の卵の数が20〜1700個、1匹の雌で2000~3000個の卵を産むそうだ。雌の成虫が何匹かいたら大変な数のヨトウムシが発生することになる。
 卵は10日ほどで孵化するが、若齢幼虫はかたまって生活する。孵化したばかりの幼虫はシャクトリムシのように尺を採りながら移動する。
 そして、令を重ねると別々に行動するようになる。
 老齢幼虫になると昼間は地中に潜り、夜になると出てきて食害する。これがヨトウムシ(夜盗虫)と呼ばれる由縁だ。この頃の食欲は旺盛で、被害も甚大になる。
 ヨトウムシは、土中で蛹の状態で越冬(休眠)するが、気温の高い南の地方では夏にも蛹になるそうだ。
 ヨトウムシの発生時期は4月〜5月と9月〜10月の2回。1000種類以上の植物を加害する。

 ヨトウの仲間には、ハスモンヨトウやシロイチモジヨトウという種類もある。これらの害虫は薬剤抵抗性があるから厄介な害虫だ。

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コメント

  1. 菜園ブログ より:

     ヨトウムシは晩秋に居るものだと思っていましたので 春は全くノーケアーです、注意しましょう。

  2. ポタ より:

    菜園ブログ さま

    これは室内の育苗だからとおもいます。

    しかし、昨日ポタケのゴボウがネキリムシらしきものに2本やられました。
    もう、活動していますね。
    気をつけないと……。