長ネギの分げつ(分蘖)

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とう立ちした長ネギの根元から新しい葉が出てきた。
このネギの品種は飛騨一本ネギ。昨年、高山を訪れたときに買って来た根つき苗を植えておいたものだ(過去ブログ参照)。

飛騨一本ネギは長ネギの品種だから、毎年タネをまいて育てるのが普通だ。しかし、大量に苗が必要がなければ、とう立ち後に新しく分げつ(分蘖:根元から出る「ひこばえ」のこと)してくる苗を利用すればよい。ただし、葉ネギは分げつしやすい品種が多く、1本からたくさんの苗がとれるが、長ネギ(根深ネギ)は分げつしにくい品種が多いので大量に増やすのは難しい。

分げつを撮影しているときに緑色の虫を見つけた。シロイチモンジヨトウ(蛾)の幼齢幼虫だろうか。だとすると、ネギの害虫だ。近くに囓られた葉があったが、この虫が犯人(犯虫?)かもしれない。ちなみに、シロイチモンジヨトウの幼虫はネギの葉身(筒の中)に入り込み、中から葉を食害する。そして、大きくなると外に出て加害する。葉を囓られたネギはもちろんだが、筒の中残った糞でも商品価値が落ちてしまうので農家にとっては問題だ。

そんなイモムシ類を退治してくれるありがたい昆虫がいるのだが、それは次回のブログで。

中央がとう立ちしたもの。左右が分げつした苗。

囓られた葉先。

シロイチモンジヨトウの幼齢幼虫。